★12月12日 退院の日

朝5時頃、さっきの看護婦さんが例の不評な注射をしに来た。
これ、オペ室に入る前やったんだけど憶えてる?と聞かれたけど
全然知らなかった。夢中だったから、あーゆう時ってみんな覚えてないみたいねー
と明るく言っていた。でも髪がボサついていたから仮眠しててすぐに寝起きで来たんだと思った。
みんなのおかげで事故とかなにもなかったんだと思った。


検温とか注射

朝6:30頃、検温と血圧。特に問題なし。もう一度9:00頃に注射があるらしい。
中絶と言っても出産と同じだから体力的に負担が大きい。さすがにめまいがした。
今日で退院。ベビーはどうなっているんだろう?気になって仕方がなかった。


ガーゼ

昨夜に詰めた膣内のガーゼを婦長さんが抜きに来た。
い、い、痛いっ!!終わったあとの痛みは堪えられない感じで、また腰を引いた。
叱られる、引く。この繰り返しだった。無事になんとか終わった。
赤ちゃんが見たい。大きさとか性別知りたいです。そう言うと婦長さんの返事に間があって・・・
赤ちゃんは見せられません。大きさや性別は・・・あとでお話しします。そう言って病室から出た。
なんだか複雑そうな雰囲気だった。ガーゼを抜いて朝食が出た。久しぶりの食事は10時すぎ。


退院診察

今日は退院診察をしてから昼食が出る事になっています。1:30頃に迎えに来ます。
そう連絡が入った。さっき食べたばかりだよ。そんなに食べれないよ・・・と思いながら
呼ばれるまで待つ。TVを見たり友達へメールしたりしたけどちっとも落ち着いた気がしない。
こうなったら早く帰りたい。旦那が1:00に出発すると連絡があった。
退院診察の連絡が入った。今日は女医さん。なんか安心してしまった。特に問題はないそう。
終わったあと、いつからヘルニアなの?そう聞かれたけど10年だと小さな声でしか言えなかった。
この病気は先生によって妊娠を止める場合もあれば止めない場合もあるから。
なんだか自分の身体のせいで子供が犠牲になった、仕方なかった、と思いたくなかった。
病室へ戻りベビーの身長や体重、性別を聞く。10日前後あとに診察の予約をする。同時にお骨を引き取る話しをした。


退院のカウントダウン

いよいよシャバの空気が吸える。なんて大げさだけど、そんな気分だった。
普段、タバコを吸うけど入院中は願かけで1本も吸わないでいた。というより吸いたい気分にならなかった。
旦那が病室へ来た。ひさしぶりに見る顔。なんだかテレくさそうにしていて笑えた。
退院の準備が整っていく。私のお腹の大きさ以外はなにもなかったかのように。
そして次回の診察まで無事にお骨が引き取れる話しを聞く。婦長さんの見送りにお世話になりましたと
挨拶をした。病院を出た。雪が少し残っていて青空がまぶしく見えた。



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